現在うちの娘は2歳半です。
娘を妊娠中に「コウノドリ」という漫画がドラマ化して一時期話題になった事がありました。
それまで私はこの漫画の事を知らず、ドラマが放送されている時に自分もちょうど妊娠していたのでなんとなくネット上で観賞していました。自分がもしこの妊婦さんと同じだったら…そう思うとホルモンも手伝ってか、毎回見ながら泣いていました。
そして原作である漫画も読んでみたいと思い電子書籍で購入して全て読みました。
現在も新刊が出る度に購入しています。
先日、コウノドリの最新刊である23巻が発売されました。
今回は「出生前診断」について。
私は日本で出産せずロシアで娘を産みました。定期検診ももちろんこちらで受けました。
日本では出生前診断を受けることができる人は限られており、検査費もなかなかお高いのだなと読んでいて思いました。
私が通っていた産婦人科はこの出生前診断を全員が受けていました。と言うより、最初から検診内容に組み込まれていました。
結果は陰性で確率もかなり低いものでした。でもこれはあくまで確率。本当に染色体異常がないか調べるには羊水検査しかないのです。確率がどんなに低くても、もしかしたら自分の赤ちゃんはその確率の低い方に入っているかもしれないのです。だから絶対に安心出来る訳ではないけれど、少しの不安は消されます。
実際、染色体異常の子供がもし産まれていたら私は育てる事が出来たかな…?と思います。
健常児であっても子育ては大変なのに、海外に住んでいて社会福祉も日本ほど整っていない、そんなところで外国人の私が障害児をちゃんと育てる事が出来るのかと言うと、NOに近いと思います。
でも産んでしまったら、育てるしかありません。無理でも。
だから出生前診断が命の選択だと言われても、それは必要な選択なんじゃないかと私は思うのです。これはあくまで私の意見ですが。
誰しも望んで障害児の親になろうとは思わない、子供を産んでしまったら母親が育児をする事になる事が殆どな世の中です。もし出生前診断で子供の障害の事が分かったら、やはり中絶してしまうのは仕方ないんじゃないかと思うのです。
だって子供の将来の事、兄弟がいれば兄弟にも、そして両親に深く関わってくる事ですから。
私が同じ立場ならきっと中絶を選択していると思います。お腹の子には申し訳ないけれど…。
染色体の異常なんか起こらずに全員元気な赤ちゃんで産まれる事が出来るようになればいいのに。不可能な事だとは分かっていますが、今回23巻を読んでそう思わずにはいられませんでした。
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